キャリコンのJCDA実技試験にむけて

 現在、試験が先に延びて11月までかなり時間がある状態だと思いますが、だからこそ実技試験に向けての注意点を。

 受験を控えた方の声として多いのは、ロープレを「どうしていいのかわからない、自信がない」というお話を良く聴きます。

 養成講座期間のロープレは、まだ良く分からない中で話を聴くことに集中するので、そんなに違和感はないと思われます。一般の会話の質問をしたり、自分が理解するという癖がでてくるものの比較的「傾聴」の形を自然に出来るのではないでしょうか。

 しかし、学科試験の勉強も進み、同じように実技試験も試験に向けた知識対策ということになると、少し様相が変わってきてしまいます。特に、他クラスの受講生や先輩ホルダーの違う観点からのフィードバックが耳に入り影響されてしまう事も多くなります。(フィードバックは納得できる事は参考にして、マインドセットが違うような違和感があるコメントは聞き流す程度の方が良いと思います。)

 その結果、ロープレを考えながら行うようになり、どうしても基本の傾聴から遠ざかってしまい、また、いろいろな意見を言われて考えすぎたり、何が正解かを探し出したりして余計に判らなくなり、ついには試験直前にはまったく自信を失ってしまう方もいるようです。これはクライアントとの応答に集中し感じるのではなく、ひとつひとつ自分の知識と照らし合わせ考えながら、応答するようになってしまうのが原因のように感じます。

 実技試験は、初回面談の最初の15分という設定なので、完全な解決の糸口を見つける事は難しいですし、クライアントのナラティブに沿ってその後の面談の「組立て」を感じるくらいしか出来ない設定だと思います。その前提で、気をつけていたのは、クライアントが喋る形になるような最初の入り方を作ることと、なるべく質問をしない、沈黙は味わう(かなり最初は怖いですが)という点くらいでした、後はクライアント主体で、どのような展開になるかはわからない感じが普通の状態だと思います。もともと決められた答えなんかはないのです。まずは自分のスタイル(マインドセット)を作ってゆくことが大切です。

(これらは、合格後の勉強によりまた少しづつ変化します。)

 JCDAでは「経験代謝」が基本なので、聴くのはクライアントの経験(体験)です。また、まずは傾聴の為の「受容」「共感」「一致」です。この「一致」というのが、「クライアント」を自然に受け入れる「カウンセラー」の姿勢のように思います。上記のように、「受け入れず」に、試験対策等の自分の知識と照らし合わせて応答するのは、カウンセラーの「一致」が出来ていない状態のひとつに思います。

 「無知の知」という点も大事です。試験対策で学んだ知識等はあくまでバックボーンであり、面談中に自然と「カウンセラー」に降りてくるようなものだと思っています。面談で必要な情報はすべて「クライアント」が語ってくれるのです。

 これらの点を含めて、試験直前には『「ロープレ」では、「クライアント」(の話す言葉や態度)に集中すること』が一番大切だと教わりましたし、合格後の実務のキャリアカウンセリングでも大切です。