社会構成主義と般若心経


 もともと人間は、神話や昔話等をもとにしたナラティヴによって構成された世界観の中で長らく暮らして来ました。

 一方現代では、産業革命を主体とした本質的な世界観が最近では教育を含めて主流となっています。それで我々は本質主義があって、その後に社会構成主義が構成されたというように勘違いをしてしまいがちです。そのこともあり、社会構成主義というと理解がしにくいもののように感じてしまいがちですが、日本では「般若心経」という形で古くから社会構成主義の根幹となるような同様の考え方が存在していました。

 そこには有名な「色不異空、空不異色、空即是色、色即是空」から始まり、量子力学的な世界観が示されています。それに基づいて人々の5感で感じるものや苦しい等の感情は、その人がそう思うから存在するのだ。実はすべて空で、それらを構成しているのはあなた自身だから、安心しなさい等と説かれています。