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5 リフレーミング


 リフレーミングというのは、認識の枠組み(フレーム)を再度(re)作り直すことを意味している。リフレームとはその状態である。

 例として、一方の主張に対する対抗主張が繰り返される相称的な関係状態において、妻は、「夫に発言権を与えるか」、「自ら話すことによって夫に寂しい」というメッセージを与えるか、上位制御レベルのパラドックスに陥ることになった。これは夫婦間の関係を利用した二重拘束を含むリフレーミングの例である。

 リフレーミングは、本来、この事例で見られるようにパラドキシカルな意味を含むことこそが重要である。

 

短期療法のためのヒント47

若島孔文著 遠見書房 より


ブリーフセラピーでは、リフレーミングで満足するのではなく、それを基にした実際の小さな行動を提示することが肝要です。


 キャリアカウンセラーがブリーフセラピーを活用する時に大事だなと思うポイントを抜き出しています。

 上記は、ブリーフセラピーにおける「リフレーミング」の定義ですが、キャリアカウンセリングの中でも、リフレーミングは使われます。但し、そもそも二重拘束という概念自体がありませんので、そこまでの検討はしません。基本的にはシンプルに物語の書き換えを行うだけということになるように思います。

 ある勉強会で先生から、「キャリアカウンセリング理論は、リフレーミングを理論化したもの」という助言があり、すごく納得し、感心しました。

 

 話題は少し変わりますが、キャリコンを含む支援者組織間において、基本の用語でさえ定義づけがそれぞれで意味が違うものが結構あります。(会話を職務の基本とする)支援者間で幅広い交流の実現の為には、まずこの問題を整理しないと、違う分野や組織の支援者間でのナラティブが成り立たず、ディスコースもなかなか成立しません。相互理解に誤解が生じたり、さらには外部環境からの理解はより一層難しくなってしまうように感じます。