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尾川丈一先生のOD寺小屋 第一回


 エドガー・シャインの「プロセス・コンサルテーション」の翻訳などをされている尾川先生がOD寺小屋を開催(しかも無料で!)されるということで、第一回目の初日に昨日参加をさせて頂きました。最終的には書籍にされるという事ですので、内容はそちらで確認を頂くとして、その中で尾川先生の話から感じた事やその感想などを書き留めておきたいと思います。

 

 尾川先生が課題とされているのは、キャリアコンサルティングが組織内で行われ、それが必然的に組織に影響していくにも関わらず、キャリアコンサルタントは内的な自我に重きを置きすぎているのが現状なのではないかということだと感じました。

 その為もあり「客我」の概念である「キャリアアンカー」が内的な自我として日本では捉えられていることが多い点に違和感を感じているというように捉えました。支援における不調和の解消の事例として、認知症対応における「見え研式エコマップ」が取り上げられ、キャリアコンサルタントがクライアントの内的成長に関心の重点を置きすぎる為に、他の有効な情報が得られず、結果的に組織内おけるクライアントにとってベストの解決に至っていない可能性も指摘をされているように感じました。この解消にはキャリアコンサルティングにおいて「内的キャリア」を重視しますが、やはり「外的キャリア」も視野にもっと入れておく必要があるとのことでした。また、「外的キャリア」について、クライアントが周囲から見てどういう期待をされているかという「ジョブ・ロール・マップ・イメージ」の提示があったように思います。「内的キャリア」と「外的キャリア」の対話やその場所が必要だということでした。

  その対話の場として「キャリア・ドメイン」の重要性も指摘されていたように思います。これは神戸大学の平野先生の著作で詳しく解説がされているとのことでした。組織開発・キャリア開発・キャリアコンサルティングは実際は三位一体だと思いますが、これらが横断的に理解が成されていないという課題の提示があったように思います。

 

 個人的にはこれらの点について、キャリアコンサルティングにおいて「セルフマネジメント」という視点からの支援を行うことにより、解決に近づくように感じています。今後のOD寺小屋で、ひとつの意見として出してみようかなと思っています。

 「セルフ・マネジメント」については、しっかりとして定義づけが必要だと思っていますので、これからのOD寺小屋の学習の中で明確にしてゆきたいと思います。そもそも「マネジメント」自体がなかなかはっきりとした言語化がされていないので、よく考える必要があると思っています。

 キャリアカウンセリング型組織開発®では、マネジメントを「組織におけるマーケティングとイノベーションを実現する為の調整とその前提となる外部環境との調整機能」と位置づけをしています。「セルフマネジメント」もこれを前提としながら、個人としての目的を明確にするというのがまずは重要だと感じています。