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キャリアコンサルティングとキャリアカウンセリング

令和になり新時代になりました。

キャリアコンサルティングとキャリアカウンセリングについて引き続き考えてみたいと思います。

一般的にはこのふたつはほぼ同義語のように扱われていますが、JCDAでもそれぞれの定義自体がもともと違いますので、私はなんとなくキャリアコンサルティングにキャリアカウンセリングが包括されるように感じていました。

しかし最近は、それぞれ交わる部分はあるものの対象領域によっては「キャリア」が主体となるキャリアコンサルティングでは対応仕切れない部分と、「カウンセリング」主体となるキャリアカウンセリングでは対応仕切れない部分があるのではないかと感じるようになりました。また、サビカスのキャリア構成理論では、キャリア支援が、職業ガイダンス・キャリア教育・キャリアコンサルティングに分かれるとされ、履歴書や単なる職業紹介は就職斡旋専門家の仕事とされています。

 また、「企業内」キャリアコンサルティングであればまず「企業」という概念に精通していなければならないですし、「企業」キャリアカウンセリングであれば、どちらかというと「カウンセリング」自体に精通していなければならないように感じます。

引き続き、方向性を確認し自己啓発を続けながら、この点については良く理解を深めてゆきたいと考えています。

【追記】

 SocialGoodキャリア®では、キャリアコンサルティングを組織社会における「セルフマネジメント」のサポート、キャリアカウンセリングは「セルフマネジメント」に向けた内省的な動機付けと定義して活動を行う事にしています。

 その為、キャリアコンサルティングでは必ずしも「自己概念」の変化はありませんが、キャリアカウンセリングでは「自己概念」の成長を伴う事が前提ですので、キャリアカウンセリングを通しては個人のナラティヴの変化に伴って組織のナラティヴやディスコースへの影響が伴うことになります。